
東日本大震災と原発事故
2011(平成23)年3月11日(金)、東北地方三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。最大震度は宮城県栗原市で7。
福島第一原子力発電所の概要
福島県双葉郡大熊町にある福島第一原子力発電所(福島第一原発・1F)でも、震度6強の揺れを観測。その数十分後に大津波に襲われます。当時、4〜6号機は定期点検で運転停止中でした。
1号機 | 2号機 | 3号機 | 4号機 | 5号機 | 6号機 | |
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電気出力 (万kW) |
46.0 | 78.4 | 78.4 | 78.4 | 78.4 | 110.0 |
運転開始 | 1971年 | 1974年 | 1976年 | 1978年 | 1978年 | 1979年 |
震災直前 | 運転中 | 定期点検中 |
2011年3月11日の時間経過
ニュース | 福島第一原発の事象 | |
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14:46 | 東日本大震災発生 | |
15:46 〜47 |
自動スクラム(制御棒を原子炉に挿入)したことを確認 | |
14:59 | 岩手県大船渡市で20cmの津波観測 | |
15:03〜 | 岩手・宮城・福島に大津波警報 | |
15:27 | 津波の第一波が到達(高さ約4m) | |
15:36 | 最大の津波が到達(高さ約15m) | |
15:37 〜42ごろ |
全交流電源が喪失 | |
20:50 | 福島県が、福島第一原発半径2km圏内に避難指示 | |
21:23 | 政府が、福島第一原発から半径3キロ以内の住民に避難指示。3キロから10キロ以内の住民に屋内退避指示。 |
電気がなくなり冷却できない
原子力発電は、水を循環させて冷ますことが必須です。しかし、全交流電源が喪失したことにより、放射性物質を外部へ漏らすという最悪の事態に至りました。
放射性物質は、放射線を放ちます。人への影響は実効線量が考慮され、Svという単位です。
「天然に存在する放射線源からの年間被曝の世界平均は、委員会の最新の推定値では2.4 mSv」と国連科学委員会 による2013年の報告書にあります。
年間100mSvを超えると健康被害につながる可能性が高まります。
参考文献
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