水力発電の仕組み解説
水の流れを利用して電気を作ります。2020年5月に発電されたなか、水力発電は約15%でした。
回転(運動エネルギー)から発電する点は、火力発電や原子力発電と同じです。
- 水力発電:水流によって水車を回す
- 汽力発電:蒸気でタービンを回す(火力や原子力など)
詳しくは電気を作る方法と種類をご覧ください。
メリットとデメリット
- ○ 再生可能エネルギーである(CO2排出ないなど)
- ○ 電力需要の変化に早く対応できる
- × ダム建設は、生活地域を水没させる
- × 送電コストがかかる(街まで遠い)
- × 少雨のリスク
人造湖とダムで発電
地球上には5万8,700基の巨大ダムあり、日本の保有数は世界4位。中国・インド・日本・韓国の4カ国だけで、世界全体の55%を占めます(出所:国連大学 報告書)。
発電のため水を貯めて取水するタイプは、調整池式や貯水池式と呼ばれます。日本では巨大ダム候補地は残っていないそうです。
なお、ダムを造る目的は発電だけではありません。ダムの解説はこちらをご覧ください。
高低差と量があるほど発電する
より高いところから、より大量の水を流すことで、発電量も増大します。だから、ダムの貯水池へ流れ込む土砂の堆積が年々増えていくことは、発電能力に限ってはマイナス要素になはりません(治水目的としてはリスク)。
発電能力の式は次のとおりです。
- 発電出力=9.8×流量×落差×効率
「9.8」というのは物が落ちるときの加速度、地球の地表付近の重力加速度の値です。
天然の充電池?揚水式発電
電気がたくさん使われるときに備えるのが、揚水式発電です。
高低差のある2つの貯水池を利用します。電力消費の少ない夜間に水を汲み上げておき、電力需要の高まる昼間に水を流し発電します。
川や海でも発電
流れ込み式といって川の流れを生かしたタイプや海の波(海面の上下)を利用した波力発電があります。どの形式も水車を回し電気を生み出します。
参考書籍
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